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建築
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キャンパス建築

深センイノベーション・クリエーションデザイン学院プランデザイン国際コンペティション

深セン市「新時代十大文化施設」の最後の案件である、深センイノベーション・クリエーションデザイン学院プランデザイン国際コンペティションが近日にコンペ結果を発表し、中国建築設計研究院とPILLSアトリエ連合体は2等賞を獲得しました。 コンペは「招待制+公開募集(事前審査)」の募集方法を採用し、国内外からの招待参加デザインチーム4組、及び公募登録した37チームのうちから選んだ最終候補デザインチーム5組と合わせ、合計9組がプランデザインコンペの段階に進みました。コンペには1等賞1組、2等賞4組が選ばれました。中国建築設計研究院(李興鋼建築アトリエ)とPILLSアトリエの連合体は、参加者のうち唯一の中国連合体チームとして、応募作品「デザインネット/エコロジカルヒルズ」でこの国際コンペティションの2等賞を獲得しました。 デザインのネット/エコロジカルヒルズ 学際的な交流がますます多くなる今日において、いかにデザイン学院を未来の教育革新やアートイベント(できごと)のジェネレーターとして創り上げますか? いかにデザインのクリエーションと教育の両方ともに効率的な進行を確保すると同時に、人間と自然の調和のとれた共生する生態関係を構築しますか? 「デザインの都」という名声を博する深センは、未来のデザイン教育の最適な都市として、いかにそれを利用し都市に役立つ最も重要な公共教育の場にすることを確保しますか?上記の問いを答えるながら、私たちは深センイノベーション・クリエーションデザイン学院の設計方向を見つけ出しました。 世界と便利につながる 深センイノベーションクリエイティブデザイン学院は、深セン市宝安区の「グレート空港地域」に位置します。私たちは学院が宝安国際空港に隣接する立地を生かし空港の物流・旅客輸送・トランジットの優位性を利用して、学院が国際的な上質の教育資源に便利にアクセスできるように作り、地域を越えた教育資源の交流と資源共有を実現します。 自然と場所の理性的な関係 設計案は既存の道路を活用しながら、敷地の傾斜度を利用してクロス魚骨状(フィッシュボーンパターン)道路の計画構造をデザインしました。山の地形を活かして様々な機能を備え、開放度の異なる建物群を設計しました。デザイン系学校の授業の特徴、教職員と学生の生活利便性を考慮したうえ下記の施設をそれぞれ配置しました:ウェルカムセンター、教室棟、行政事務および研究総合棟、教職員住宅、留学生寮、学生寮、体育館、講堂、デザイン工房、学生センター、展示ホール及び図書館。自然と建物が合理的に配置され、教員と学生が必要とする利便性と、それぞれ独立した授業と生活のニーズを満たします。 公共と活気あふれるデザインネット 上記の構想に基づいて、今日のデザイン教育に必要なのは機能的な空間だけではなく、知識の交換と普及には新しい空間形態が必要だと私たちは考えています。自然を保ちながら、私たちはそのうえに建築群と自然生態構造層を繋ぐ複合サービス公共空間「デザインネット(Designet)」を構築しました。この立体的な空間を繋ぐネットワークは、教育、交流、コミュニケーション、健康および生活の需要を網羅した基礎となり、学生たちのキャンパスライフ、また一般訪問の公衆のためにさまざまなサービスを提供します。私たちは公衆の一般参観ルートをデザイン工房と展示ホールまで延長させたことにより、デザイン教育を行う場の一部は公共教育を展示する場に変えます。 呼吸するエコロジカルヒルズ 建築技術にとどまらず、建築は自然と調和をとれて共生する生態キャンパスも私たちのデザインプランにおいての重要なビジョンです。私たちの設計案は、山林、地形及び敷地の特性を最大限に尊重し、敷地の景観の可能性を引き出します。建物と山における変幻自在な関係が築かれている、そのため自然の森は建物の最下階や屋上まで延ばされ、「生きる森のキャンパス」がここの看板になります。建築のエネルギー消費は、エコロジカルデザイン手段を通じて持続可能な自己循環を形成させ、さらにこの敷地に健康的で快適な微気候を形成され、インテリジェント作動する生命システム、すなわち呼吸する丘(ヒルズ)を構築します。そのうえに「山」、「谷」、「水」、「庭」、「台」(プラットフォーム)、5つの特殊な空間を創り、これらの空間は都市や山林とともに織り交ぜて複合生態系を形成しています。人と自然と共生する生存哲学は、ここには欠かせない文化の特質となっています。 オープンでフレンドリーな教育の場 キャンパスの重要かつ象徴的な公共建築物は、キャンパス主要幹線の西側にある下り坂の部分に設計されています。講堂は大規模なデザイン交流や集会の場として、客席エリアの異なる高さのデザインは、それぞれ各エリアへ便利にアクセスでき、劇場を中心に屋外広場やパブリックスペースを配置し、オープンでインタラクティブな、親しみやすい空間を演出します。展示ホールは既存の山の地形と水の生態系を最大限に活用しました。異なる高さからそれぞれの工房(ワークショップ)および実験室エリアを便利にアクセスデザインで、都市規模の認識可能性を備えた展示空間を提供し、またアートデザインの制作と展示の効率的な運営を保証しています。フラッププラットフォームのデザインは、平面展示空間と縦の展示インターフェースの間に自由自在に変換でき、様々な分野の展示空間ニーズを満たします。図書館は地形を活かし、傾斜地を半屋外劇場に設計しました。公共空間と廊下から上る階段で繋がり、図書館全体とキャンパスの公共歩道システムとは有機的に結合します。中庭を中心にさまざまな機能空間が配置され、多様な読書空間ニーズに応えます。

プロジェクト情報 プロジェクト種類:都市計画および建築設計 プロジェクト所在地:深セン市宝安区航城街道鳳凰山ブロック プロジェクト総敷地面積:348,955平方メートル 総建築面積:30万平方メートル 総投資額:暫定約27.9億元 設計時期:2020年 設計担当: 中国建築設計研究院(李興鋼建築アトリエ事務所): プリンシパルアーキテク:李興鋼 プロジェクト担当者:易霊潔 設計担当:沈周婭、王漢、陸婧瑶、譚舟、姜汶林、蘇杭、楊柯馨、思琪、蔡麗傑、白慧 PILLSアトリエ建築事務所 プリンシパルアーキテク:王子耕 プロジェクト担当者:王卉 設計担当: 建築:Haosheng Zhang、楊兆軒、李徳昭、倪嘉悦、汪曼穎、許詩曼、李翌陽、黄菁菲、張雯珺 計画・ランドスケープ:Hui Lyu、莫燕玲、張麗婉、謝菡亭

© Pills Architects, inc.

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