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蔣方舟

鋳憶:首鋼工場および三高炉博物館都市再生成果展

2018年9月22日、首鋼パークおよび三高炉博物館の設計・改造に焦点を当てた展示会はベネチアにあるサンタ・カテリーナ教会で幕を開けました。展示のタイトルである「鋳憶」(Steel Home Still)が言うように、私たちは本展の位置づけを「個体と家庭単位のナラティブを通じて、首鋼工業区の歴史、現在と未来を表現し、ミクロな抽象という切り口から、首鋼が代表とした中国の近代化変革の道のりを垣間見る」としました。キュレーターとデザイナーとして、我々はワンパターンになった建築プロジェクト展示を具体的な場および記憶の再現に変えました。具体的で感じられる「人々」の物語を通じて、見る人に共感してもらうことで、文化の壁を越えます。 従来の展示方法と違って、この展示は建築、映画および美術製作、グラフィックデザイン、文学、マルチメディア、写真などさまざまな分野のメディア言語を用いて、没入型体験のアプローチでベネチアの観客に首鋼の思い出を見せました。マクロの面においては、首鋼工業区がはじめとする首都都市再生の建設過程を描き出しながら、観る人にどのように異文化における中国の時代思い出を巧みに論述するかを考えるよう促しています。「鋳憶」展は、鋼製の箱型の空間インスタレーションで構成されており、その内部は展示品のためにデザインした一シリーズのテーマスペースになっており:鏡像関係で呈示する新旧の製図室、炉制御室、文化活動室、住居など典型的な労働者の生産と居住空間になっています。 異なる分野のクリエイターたちは同じ空間の枠組みにおいてナラティブを構築していきます。展示会は、若手作家蒋方舟が書き下ろした首鋼の父親と息子の物語をベースに、二世代の首鋼人の仕事と日常を呈示している多重な空間を組立ました。美術セットチームが展示品のために作ったテーマディスプレイのもとに、ニューメディアチームは脚本を視聴覚言語にトランスレートし、テキストに描かれている多次元の時空に呼応します。音と映像がシーンに溶け込み、展示内容や歴史的背景を補足説明しながら、段階的に進む物語から脱却し、タイムラプスとドラマを完成させます。教会内に一連のモンタージュ空間インスタレーションを設置してイマーシブシアターに仕上げ、首鋼工場パークノースエリアにある産業遺産を手掛かりに、中国の近代化変革のプロセスと首都の都市再生の新たなランドマークの構築プロセスに焦点を当てています。

プロジェクト情報 プロジェクト種類:キュレーション及び展示ディスプレイ・デザイン プロジェクト場所:ベネチア・サンタ・カテリーナ教会 総企画:薄宏涛 キュレーター:王子耕、薄宏涛 空間デザインディレクター:王子耕 空間デザイン担当:丁亜楠、唐煜、文均鈺 美術製作ディレクター:趙娜莉 ナラティブ脚本:蔣方舟 ナラティブデザイナー:尚塁 デジタルメディア・クリエイティブディレクター:費俊/某集体ART+TECH 模型デザインディレクター:陳屹傑 グラフィックデザインディレクター:劉治治/立入禁止 施工会社:上海瞳影文化コミュニケーションセンター クライアント(委託機構):首鋼グループ 完成時期:2018年9月

© Pills Architects, inc.

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