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芸術
深セン・香港ビエンナーレ
「A Beautiful Country」三部作
建築模型

漁村童話

このプロジェクトは「A Beautiful Country」三部作における三作目の模型部分です。三作目《Empty》は一連のアニメ映像と一つの模型で構成されます。このプロジェクトは国際輸送における空きコンテナ比率についての研究に基づいて発足したものです。作者はOEM工場の巨船で構成された都市;廃棄された工業の墓;レヴィアタンの残骸を構想しました。   ここのレヴィアタンは、グローバル化時代における経済解決策と生存方法であり、移動するOEM工場でもあります(離れられない海上監獄である)。人間の生産活動と生活は五つの球形エアタンク(丸形監獄)に完結できる構造で、資本効率最大化で労働時間と輸送時間を重ねます。これは私たちの生き方、誰も逃れません。   公海(high sea)に漂流するOEM工場としてのこの船は、企業の主体として、主権国家からの監督を受ける必要がないし、固定した土地に不動産を所有する必要もない、さらに税金を支払う必要もないし、作業員の労働保障も負担する必要がありません。この船は中国で労働力になる人員を乗せ部品を積み込んだ後に、アメリカへ向かっていく、航行時間を利用して製品を組み立て、労働時間と輸送時間を重ね合わせることで労働生産率を向上させます。帰路では、三部作の一作目で言及された空気を商品として船に積んで、中国に持ち帰られます。   自由市場は、価格メカニズムを通じて質的差異を簡略化し量的差異にすることで、コンテナ革命と同じように、都市空間を含むさまざまな次元においての標準化プロセスを促進します。作品は船をグローバル化の空間的なメタファーとして使用して、グローバル化時代において自給自足ができず、巨大なインフラに依存し生存権を取引するユートピアの破綻を描き出しました。このユートピアは人々が疎外した現実と極端な現代主義の信念へ投影したものです。

プロジェクト情報 プロジェクト種類:芸術作品 プロジェクト場所:深セン 作品サイズ:180 x 66 x 40 cm アーティスト:王子耕 クライアント:深セン・香港都市/建築二都市ビエンナーレ(2017) 出展展覧会:深セン・香港都市/建築二都市ビエンナーレ(2017)、インフラ大国――コミュニティディスコールの空間基盤(2018)、現代自動車文化センター「漂流」展(2018)

© Pills Architects, inc.

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