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芸術
流転の椅子のセカンドライフ
古物の回収と改造

「ハリネズミ」チェア

「流転の椅子のセカンドライフ」は、持続的に椅子をリサイクル、招集、デザイン、展示、再利用するプロジェクトです。このプロジェクトは中国美術学院・イノベーションデザイン学院・社会と戦略研究所が企画したもので、コミュニティから使用されず・破棄された古い椅子をリサイクルし、さまざまなジャンルからゲストを迎え、師生チームともに手を携わってデザイン・改造した後に、再びコミュニティにて再利用することでありふれた日常を活性化し、その椅子たちが「新生」した公共施設に変身します。 王子耕は2021-2022年度のテーマ「私は()椅子である」を掲げる「流転の椅子のセカンドライフプロジェクトに参加し、「ハリネズミ」チェアを仕上げました。この趣味と理念のある半命題創作にあたり、デザイナーたちは見て見ぬふりしてきたモノを再認識し、実践においてモノと自分の関係を見つめ直す、また持続可能な都市文化とは何かを考え、社会活動の参加者の一員になります。 PILLSはカタログの14番の椅子を引き取り、リノベーションしました。この美しいアクアマリン色の椅子は、もともと台座と背もたれが同じ形だったので、同じアシを背もたれに4本を取り付けて「ハリネズミ」に変身させました。「ハリネズミ」チェアの背もたれは座面にすることもできるし、座面も背もたれにすることもできるため、従来の「背もたれ―座面」の構造と使い方の対応関係が曖昧になり、椅子はビジュアルかつ機能的にも鏡面対称になります。 「ハリネズミ」チェアは、ユニークな美学体験を提供するとともに、椅子の使い方と使用シナリオにさらなる多くの可能性をもたらしました。使用者は一般的な椅子を使用するときの「座る」姿勢に従う必要がなくなり、椅子の座面の下のアシを使って普通に「座る」こともできるし、椅子の座面と背もたれのアシを使って「寝そべる」こともできます。「ハリネズミ」チェアで平らな床にも座れるし、階段や斜面に寝そべることもできます。椅子というつながりを通して、身体と空間の関係が更新されました。 「ハリネズミ」チェアは近日に成功に特許取得しました。同時期に、PILLSはこのデザイン思考に基づき、事務所にあった椅子を改造し、「ハリネズミ」チェア2号が誕生しました。事務所に常駐している「ハリネズミ」チェア2号は、PILLSに訪れる友人たちを大喜びさせてくれます。

プロジェクト情報 プロジェクトプロデュース:万科杭州 指導機関:杭州市生態環境 企画主催:ビッグルーフカルチャー プロデューサー:張炎 キュレーション担当:中国美術学院・イノベーションデザイン学院・社会と戦略研究所 キュレーションディレクター:姜珺 クリエイティブチーム:賈暁旭、李暁滝、劉亦池、石羽晨、諸葛瑞静 「ハリネズミ」チェアデザインチームデザイナー:王子耕デザインチーム:PILLS / 陳瀅瀟、周天

© Pills Architects, inc.

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