loading
展示ディスプレイ・デザイン
キュレーション
展覧会
深港ビエンナーレ
都市/建築ビエンナーレ
公共芸術

第9回深セン・香港都市/建築二都市ビエンナーレ

第9回深セン・香港都市/建築二都市ビエンナーレは、建築・都市計画学者の魯安東、若手建築家の王子耕、デザイン・キュレーターのアリック・チェンが共同チーフキュレーターを務めます。深センビエンナーレが掲げる「都市は展示会場であり、展示は実践である」の原則を引き継ぎ、メイン展示会場は初めて羅湖に設けられ、粤海城・金啤坊(ビール工場跡地)を会場にしました。展覧は2022年12月に開幕し、2023年3月まで開催されます。3か月間の展示期間中に200以上のイベントが順次に開催されます。 深セン・香港都市/建築二都市ビエンナーレ (深センビエンナーレ) は都市開発の新しいアイデアを探索できる実験場となっています。世界的な気候危機と都市開発モデルをエコ化への転換という背景において、今年の深センビエンナーレは「アーバン・コスモロジー」(Urban Cosmologies)をテーマに掲げ、このようなシステマティックな変化において都市と建築設計が果たす重要な役割に応え、人間と自然との関係を反省し、より完全なコスモロジカル・シティを表現します。キュレーターたちは、「コスモロジー」というコンセプトは、空間における多様な共生を含んでいるほか、時間におけるバイオリズムも反映しており;また未来に向ける宇宙論であり、豊な中国文明を包括する伝統知恵でもあると考えています。「コスモロジカル・シティ」は共生の場であり、「人間と自然の生命共同体」における不可欠な部分であり、深センはこれからコスモロジーのコンセプトや価値観を重視した都市となり、そして今回のビエンナーレはこうした都市ビジョンを呈示できる最も適切なタイミングと場になっています。 今年の深センビエンナーレには15カ国から318名の出展者が参加し、合計208点の作品が展示されます。マクロな生命と環境の密接な関係、多様な生態学的認識論、学際的な対話や実験から、環境保護理念における都市・建築実践者による継続的な革新や行動まで;都市気候、生態変化など世界規模の議題に焦点を当てながら、今のライフスタイル、野良動物など日常に関わる話題にも目を向け、未来都市の新たな展望を共に検討し模索していきます。 今年の深センビエンナーレは、「Urgent Question」、「More-than-human Adventure」、「Cosmologic Dialogue」、「Co-Living Lab」、「Common Action」といった五つのメインセッションとスペシャル・セッションを設けており、そして「UABBブランド・パビリオン」、「香港パビリオン」、「羅湖パビリオン」計3つのテーマ・パビリオン、および常設展「Making On Site (即地製造)」を設けています。展覧会は、認知、方法、行動この3つの側面から現代都市のグリーンで持続可能な開発に焦点を当て、世界的な気候変動における都市対応戦略に着目し、人間と自然の調和のとれた共生の道を探ります。さらに、今年の深センビエンナーレはそれぞれ前海合作区、南山区南頭古城、龍崗区国際低炭素シティ、龍華区大浪ファッションタウン、坪山区大万世居、深汕合作区に計6つのサブ展示会場も設置し、メイン展示会場と複数のエリアと連携し、都市の芸術ムードを共に醸し出します。 メインセクションでは、展覧会のプロローグとなる「Urgent Question」セクションは未来に向けて問いかけ、人類が未知に対する探求心を呼びかけ、私たちが生きる地球といかに調和して共存していくかを考えます。「More-than-human Adventure」セクションでは、建築家やデザイナーのインスタレーション作品を通じて人間中心主義を再考し、人間以外の生態系の縮図としての都市環境を探求します。「Cosmologic Dialogue」セクションには、「バーチャルとリアルの相互関係」、「デジャブ」、「もう一つの場所を探して」、「コスモロジカル・シティ」、「作る-共生する場」の5つのユニットが含まれています。多視角からのジャンルの超えた対話を通じて、直線性を超えたアプローチと考え方を用いて、現在の都市と建築開発における新たな機会を共同で模索していきます。「Co-Living Lab」セクションでは、都市/建築の分野におけるリビングシンキングに焦点を当て、リビングの視覚から未来性のあるプロトタイプを特定し、多くの実験的探求の間に新たなつながりを確立します。「Common Action」セクションでは、「若者」、「地域性」、「想像力」といった3つのアクション・キーワードに焦点を当て、「青年の深センビエンナーレ」、「バーチャル深センビエンナーレ」、「都市ビジョンをデザイン」、「近所の再構築」、「密度・活力・健康」と「ベイエリア・リンクス」の6ユニットを呈示します。 「万籟の跡」、「ブックス・キュレーション」、「コスモロジカル・ユニフォーム」、「リサイクル・共同クリエーション」、「野良動物の家」、「美術館連動企画」この六つのユニットからなる「スペシャル・セッション」は、サウンド、書籍、ファッションなどより大衆生活に近いものを通して、温もりのあるアプローチで「ダブルカーボン」目標と持続可能なライフスタイルを伝えます。そのうち、「リサイクル・共同クリエーション」では消費者ブランドと協力し、リサイクルした素材を利用してクリエートし、低炭素かつ環境にやさしい新しいライフスタイルを共に探ります。「野良動物の家」ユニットは31名の建築家およびデザイナーに都市に生息している動物たちのために住処をデザインしてもらい、さらに展示会は「ペットと展示会を見る日」を設け、深セン市民にマイペットを連れて展示会に足を運んでもらいます。展示会はスペシャル・セッションにおける多様な分野からの声を通じて、社会活動に介入していくようになります。 今年の深センビエンナーレも、次の手がかりを通して独自の視点と洞察を提示しています:展示会はまず、持続可能というテーマを超えてどのように地球を再生し治癒するかについて議論する、人間中心主義の宇宙論を再考することで人間中心主義を超えた視角で都市における人間、非ヒトと超人間で構成される都市ネットワークと都市プロセスを示しながら、私たちが住む都市を改めて理解する;また展示会は学際的な交流を促進し、建築と都市の議題は固有の境界を越えてさらなる可能性を探ることを奨励し、出展者は建築、アート、デザイン、研究、さらにゲームやサウンドなど幅広い分野から出展してもらう;また、展示会の全期間に持続可能なコンセプトを取り入れ、材料の使用、展示設営技術、展示会においてのプレゼンテーション、展示会終了後の処理などすべての段階においても持続可能な原則に則りデザインしている、例えばモジュラーデザイン、オンサイトでのエコ素材リサイクル、繰り返し利用できる組立式展示設備など、これらは持続可能の理念を深センビエンナーレ展示会全プロセスに貫く;最後に、今年の深センビエンナーレのメイン展示会場は、深セン初の複合式旧工業エリア再生プロジェクトであり、そのプロジェクトは産業遺跡保護における解体・再建及び総合整備が統合されている、また古い産業遺跡といった都市記憶を保留するとともに、敷地をクリエイティブに整備し、新しい用途を提供したことで、産業遺跡と今回の深センビエンナーレとともに文化生産の新しいステージにしました。 12月10日午後、深セン市羅湖区にある粤海城・金啤坊で今回の深センビエンナーレの開幕式が開催され、香港政府トップの行政長官の李家超氏と深セン市市長の覃偉中氏が開会の辞を行いました。メイン展示会場に同時に上演している開幕週のセレモニー・パフォーマンス「万物共生」は、今回の深センビエンナーレのチーフキュレーターのうちの一人である王子耕がデザイン・演出したものです。作品は大型球体インスタレーションで、身体の動きが組み合わせて、没入型パフォーマンスを通じて各展示会場の関係を紹介しながら、観客の鑑賞体験はパフォーマーおよび展示作品とのインターアクションを通して融合させ、人間と生き物との相互作用を表現します。「万物共生」は、多様な力を集結する都市の包容力を強調し、9回も開催されてきた深センビエンナーレが蓄積されてきた深センと香港の共生する友情を表現し、さらに今年の深センビエンナーレの開幕週イベントをクライマックスへ押し上げます。 開幕週の期間中に一シリーズの魅力的なイベントが次々と披露されます。そのうちには3つの「基調テーマフォーラム」、5 つの「セクション・フォーラム」などの学術活動が開催されるほか、光と影ショーケース、自然探険、製本ワークショップ、ペット・オープンデー、読み歩きツアー、野外上映会など代表とするインタラクティブなイベントがリストアップされています。3か月間も及ぶ会期には、200以上のイベントは深センビエンナーレメイン展示会場で開催され、オープンかつ多様な視点で、環境と持続可能議題に緊密にかかわり、広東・香港・マカオグレーターベイエリアを中心にリサーチを行い、深センと香港を連動し、学際的対話を奨励することで、今年の深センビエンナーレは公衆が都市と環境に注目してもらい、現実について考え、未来を想像してもらうことを主旨としています。

UABBについて 第9回深セン・香港都市/建築二都市ビエンナーレ(深セン) テーマ:アーバン・コスモロジー | Urban Cosmologies メイン展示会場:深セン粤海城・金啤坊(元金威ビール工場跡地) 住所:深セン市羅湖区東昌路9号 展示期間:2022年12月10日から2023年3月 サブ会場:前海合作区、南山区南頭古城、龍崗区国際低炭素シティ、龍華区大浪ファッションタウン、坪山区大万世居、深汕特別合作区 主催機関:深セン市人民政府 運営機関:深セン市計画と自然資源局、深セン市羅湖区人民政府 実行団体:広東粤海ランドホールディング有限公司 応援団体:深セン市ビエンナーレ・パブリック・アート・ファウンデーション、深セン市都市計画設計研究院 専門資金サポート:深セン市文化産業発展専門ファウンデーション チーフキュレーター:魯安東、王子耕、アリック・チェン(Aric Chen)

© Pills Architects, inc.

power by stoyard

loading