ジメイ×アルル国際写真祭「キュレートリアル・アワード・フォー・フォトグラフィー・アンド・ムービング・イメージ」トロフィー
トロフィーの造形は、映像分野でお馴染みの十字座標をベースにしたデザインが積み重ね、そしてさまざまな組み合わせと切り取ることで、空間的にさまざまな変化がある立体的な十字構造になっています。スタークラスターをモチーフしたこの構造は新世代の群星のように輝く若手キュレーターが次々と現れてくることを提示しています。三面体の主幹構造体は互いに噛み合いながら互いに鏡像になっている、構造と構造は安定する支える関係性になっている、これもこのアワードは多数の参加者が緊密に協力した成果であることを象徴しています。高さを次々と増えていく3本の主幹構造体が十字クラスターを支えて木のような構造を形成し、互いに映し合う三面のミラーが光と影を取り込みます。トロフィーの造形がシンプルでありながらもさまざまな意味を含んでいる、本アワードは若手映像キュレーターの成長に対する期待と応援を表しています。 2021年10月、シャネルと三影堂撮影芸術中心が手を携わり、ジメイ×アルル「キュレートリアル・アワード・フォー・フォトグラフィー・アンド・ムービング・イメージ」(Curatorial Award for Photography and Moving Image)を共同設立しました。このプロジェクトは、フランスのアルル国際写真フェスティバルとモダン・メディア・グループが特別に共催したもので、キュレーションプランの公募、専門審査団評価、プロジェクト資金援助などの一連の施策を通じて、より多くの優れたキュレーターが映像に関わる学際的な研究に参加してもらうことを目的としています。本アワードは、若い映像クリエーターたちを支援することを核心として、より多くの中国の若手キュレーターが映像アートの整理と研究への参加を奨励することを目的としており、優秀な中国の若手映像キュレーターと研究者の発掘と育成に力をいれています。本アワードに展示されたノミネート・プロジェクトは応募した個人(団体)キュレーターが有する研究能力、思考アプローチにおける独自性、また彼らが過去のキュレーション経験、公共教育経験を応募企画に取り入れたことをさまざまな程度で表しています。 2021年、中国美術学院のアーティスト、キュレーター蒋斐然が企画「未名河」(Unnamed River)で初回ジメイ・アルル「キュレートリアル・アワード・フォー・フォトグラフィー・アンド・ムービング・イメージ」を受賞しました。「Unnamed River」は、中国現代映像実践のおける9つの事例をキュレーターによる映像の時間の歴史的概念にかかわる探求に織り込まれ、写真と映画史における繰り返して再現・議論される3つ「名シーン」をもう一度喚起・解釈によって研究と展示に特化した枠組みを確立することによって、映像の歴史、時間の哲学、そして現代の実践における新たな対話を切り開こうと目的としています。2022年、キュレーター王曼が企画「新生還者」(The New Survivor)で本アワードを受賞しました。このキュレーション企画は写真、動的映像、映像インスタレーションなどを含む多様な形式を生かし、トラウマの記憶や形態が有するさまざまなテキスチャーや質感を提示するとともに、トラウマの記憶を如何にビジュアライズ化の想像力を活性化し、比較的に完全な枠組と豊かな呈示アプローチで人間の経験としてのトラウマの複雑さを明らかにします。 この展覧会は、トラウマにどう向き合い、またそれを人類共通経験や遺産に変えるかを考えさせることを目的としています。
プロジェクト情報 プロジェクトの種類: トロフィーデザイン プロジェクト名称:ジメイ×アルル「キュレートリアル・アワード・フォー・フォトグラフィー・アンド・ムービング・イメージ」トロフィーおよびパッケージデザイン デザイナー:王子耕 デザインチーム:汪曼穎、範雲横、劉宝営、牛氷潔、劉振華、王康 設計時期:2021年 作品サイズ:73x75x450mm 作品素材:真鍮(基材) 制作担当:九質(上海)科技有限公司 プロトタイプ制作:西安ブライトレーザー技術株式有限公司 パッケージ制作:深セン市鼎夏泓杉芸術有限公司 クライアント(委託機関):ジメイ×アルル「キュレートリアル・アワード・フォー・フォトグラフィー・アンド・ムービング・イメージ」 スペシャルサンクス:曹丹、魯彬