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展示ディスプレイ・デザイン
展覧会

「王子耕:映画の啓示」The Cargoウィンドウ・エキシビション

2025年1月10日、展覧会「王子耕:映画の啓示」がThe Cargoにて開幕し、オープニングトークが開催されました。トークイベントには、王子耕氏をはじめ、劉暁都、牛牛、馬琳、呉林寿、朱栄遠、張宇星、馮果川、劉珩、朱涛各氏といった建築・芸術界のゲストが登壇しました。 本展では「王子耕:映画の啓示」をテーマに、PILLSによる3つのインスタレーション作品、『「ブラック・マリア」撮影スタジオの復刻』、『ブラック・マリア』、『1994年』が展示されています。これらの作品はシネマティック・ランゲージに着想を得ており、映像技術と空間デザインを融合させています。グリーンスクリーン技術のメタファー、映像史の回顧、そして仮想空間における親密な関係性の再構築といった視点を通じ、映画がインスタレーション・デザインにもたらす啓示を探求する試みです。

- 「ブラック・マリア」撮影スタジオの復刻(2024) 1893年、トーマス・エジソン(Thomas Edison)はニュージャージー州ウェストオレンジに、世界初となる映画制作スタジオ「ブラック・マリア(Black Maria)」を建設しました。ブラック・マリアの誕生は、映画制作が露天撮影から制御可能な環境下での室内撮影へと転換したことを象徴しています。PILLSはこの復刻を通じて、エジソンが設計・建設した映画撮影スタジオ「ブラック・マリア」への敬意を表しており、同時にこれはPILLSの「ブラック・マリア」アートインスタレーションのインスピレーションの源泉でもあります。

- ブラック・マリア(2019) 『ブラック・マリア(Black Maria)』は、「表裏の二面性」の空間的寓話です。虚構を生産するための空間でありながら、その名は英語で「囚人護送車」の意味も持ちます。この名称は、映画の道具への借用を指すと同時に、ある種の人間の苦境、すなわち「自ら望んで囚人となること」を暗示しています。本作品では模型という手法を用いて、システム的な人間と供給体系との間の疎外関係を隠喩することを試みました。ブラック・マリアの仮面は、スタンリー・キューブリック(Stanley Kubrick)監督の映画『シャイニング』で作家一家が閉じ込められた「オーバールック・ホテル(Overlook Hotel)」に由来しています。

- 1994年(2021) 本インスタレーションは、作者が幼少期に父親と共に過ごした日々に由来しています。機械、映像、インタラクション、セットデザインなどの手法を組み合わせることで記憶の断片を再現し、光学的反射の原理を用いて、異なる虚像をシーン空間内に並置させました。これにより、現実空間と関連しながらも独立したナラティブ空間が形成されています。本作は作者個人の父子の記憶から出発していますが、同時に、血縁関係における依存、対立、和解、そして後悔の輪廻を探求するものでもあります。

- The Cargoについて The Cargoは、LXD STUDIOが運営する非営利の実験的マイクロスペース兼アートブランドです。発起人である劉暁都によって2021年に深センの華僑城創意園で設立されました。主にアートやデザインなどのクリエイティブ・プロジェクトを展開しており、現在はアート展、クリエイティブ・プロダクト、学術活動などのコンテンツを扱っています。The Cargoは、ミニマルな実体をもつアートスペースとして、実験的アートの「ショーウィンドウ」となることを目指しており、物理的空間を超えた影響力の創出を志向しています。

プロジェクト情報 展覧会名:「王子耕:映画の啓示」 会期:2025.01.10-2025.02.15 会場:深圳・華僑城創意文化園南区F1-104-107 主催:The Cargo 主催チーム:劉暁都スタジオ アーティスト:王子耕 展示デザインチーム:PILLS/秦啓菀、劉師麟、呉芳妮、劉晨瑶 作品輸送:天地衆行芸術サービス 施工:楽造芸術プロジェクトマネジメント公司 撮影:白羽、姚領、The Cargo

© Pills Architects, inc.

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